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2017年11月28日火曜日

To sue or not to sue その7 萬葉学会事務局並びに編集委員宛のメール

萬葉学会の事務局と編集委員に対して、2017年11月28日22時01分に以下のメールを送信しました。高山善行氏のメールアドレスがわからないので、彼らに連絡を依頼しました。

萬葉学会 事務局御中並びに編集委員殿

拙稿に対する査読理由にモーダルという言葉がありました。編集委員からも「一番の問題は、構文的理解が示されていない点と、「成立を問題とする」ことの意味です。成立の組成による意味が、そのまま発話者の意味解釈につながるのか、そうでなく、すでに用法としての意味解釈になっているのかによって、モーダルな解釈が変わってきます。その点では、ク語法の場合、構文的にはやはりモーダルな面を無視できません。「あく」が終止形と連用形との二種類があるならなおさらです。」という指摘を受けました。

構文的理解は拙稿の現代語訳の部分に詳しく論じてあります。なぜわざわざ指摘するのか理解できませんでした。また「モーダル」という語の意味も私の理解と異なります。

査読者と編集委員のいう「モーダル」の意味を知りたく、古典語のモダリティの論文を多数書いている高山善行氏の論文を集中的に読みました。その結果、編集委員の言う「構文的理解」はおそらく査読者の言葉かと思いますが、それが高山氏がしばしば用いる意味と同一であること、また、査読者の言う「仮説としてアク接尾がもと四段動詞だと考え、その仮設された語義・語性からク語法の用例群を検証するという方法は誤りではない。」という考えの根拠を知りたく思っていましたが、査読者のその考えが高山善行氏の考えと類似していることに気付きました。

査読者や高山善行氏の考えに一部誤りがあります。それを摘しておくことは今後のためにもなります。そのような観点から、 高山善行(2005) 「助動詞「む」の連体用法について」 『日本語の研究』  1(4), 1-15, 2005の問題点を拙ブログで指摘しております。

つきましては、高山善行氏に以下を知らせていただきたくお願いします。

高山善行殿

高山善行(2005) 「助動詞「む」の連体用法について」 『日本語の研究』  1(4), 1-15, 2005の問題点を次の記事で論じています。

高山善行(2005)の問題点(1) 演繹でない推論
https://introductiontooj.blogspot.jp/2017/11/to-sue-or-not-to-sue-2.html 

高山善行(2005)の問題点(2) データの整理が不適切である
https://introductiontooj.blogspot.jp/2017/11/to-sue-or-not-to-sue-3-20052.html 

高山善行(2005)の問題点(1再) 演繹でない推論(つづき)
https://introductiontooj.blogspot.jp/2017/11/to-sue-or-not-to-sue-4-20051.html 

高山善行(2005)の問題点(3) モダリティの理解不足
https://introductiontooj.blogspot.jp/2017/11/to-sue-or-not-to-sue-5-20053.html 

高山善行(2005)の問題点(4) 主観と客観の混交
https://introductiontooj.blogspot.jp/2017/11/to-sue-or-not-to-sue-6-20054.html 

今後も継続する予定です。上記記事並びにその継続記事に対して意見があればコメントまたはメールにて連絡をお願いします。

以上

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