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2018年5月23日水曜日

MC-02 民事調停は成功したのか

頭が回らないと感じたのは熱のせいでなく風邪薬のためだったかもしれない。弁護士のR先生が提案した葉学会の査読が恣意的で不平等であることが争点だったはずが、ク語法の論文の採否の是非になってしまった。第一回目の調停で萬葉学会から出された「説得力がない」は第二回目の今回は相手方が触れず、「見らくし惜しも」のような「二重の準体句がひっかかる」が新たにク語法の論文の問題点として乾善彦氏より提出された。万葉集にそのような例がないと言う。

時代は中古になるが、土佐日記に
生まれしもかへらぬものをわが宿に小松のあるを見るがかなしさ
という用例がある。「あるを見る」の「ある」と「見る」が連体形で二重の準体句である。万葉集に例が本当にないのだろうか。なかったとしても確率の問題と思う。

せっかく大阪まで行ったんだから何か大阪ならではのものを食べたかったが、風邪で体調が悪いのはどうしようもない。ちょうど新大阪始発の「のぞみ」があったので何も食べず土産も買わずまっすぐに帰ってきた。

弁護士のR氏の本を乾善彦氏がほめていた。近々書評論文が出るかもしれない。そういう在野の研究者の著書がアカデミックな雑誌で取り上げられるならば、民事調停の試みが半分は成功したことになる。


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